グルコサミンの現状

現在では、世間一般にグルコサミンは関節痛やヒザの痛みに効果がある成分であると知られているわけですが、サプリメント先進国であるアメリカに対し、ヨーロッパではグルコサミンの臨床試験がかなり早くから行なわれていて、その優れた働きに関する研究が数多く行なわれてきました。
そして、これらの研究の成果によって、すでに医薬品として開発されているものもあるわけなのです。
しかしながら、現在の日本においては、基本的にはグルコサミンはあくまで健康食品の原材料として活用されているに過ぎないのです。ただ、整形外科のクリニックなどでは、グルコサミンをその患者に薦めているところも多いようであり、ヒザの痛みや関節痛を持つ患者に効果があったという報告を寄せているところもあります。
実際に整形外科などで変形性膝関節症と診断されたとしても、その痛みに効く薬があるわけではありませんから、少しでもその痛みを和らげるために、グルコサミンのサプリメントや、グルコサミンを配合したクリームなどがよく利用されるようになってきているのです。
また、体内においてヒアルロン酸に変化するという「N-アセチルグルコサミン」には美肌効果が期待されており、この「N-アセチルグルコサミン」を配合したサプリメントや飲料、スキンケア化粧品などは、関節痛の緩和ではなく美容目的で開発されているのです。
こういった製品には保湿の効果も実感できるようであり、潤いのある肌にグルコサミンが効果的であるとなれば、グルコサミンは中高年の女性にとっては正に一石二鳥な成分であるといえるかも知れませんね。